博物館設立趣旨

 2025年3月22日は日本でラジオ放送が始まってから100周年に当たります。このラジオ放送開始を起点に、大きく現在の音響、無線、ディジタル通信が発展してきました。日本でラジオ放送が始まる時期に、創業者 早川徳次翁が米国製の鉱石ラジオを見付け、それを研究し、国産初の鉱石ラジオの生産販売を開始しました。シャープとラジオは切っても切り離せない存在といえます。

 シャープ(当時早川電機)は1967年に東広島に進出しラジオの開発・設計・生産を開始。 館長は同年に入社、開発部にてラジオ、ラジカセ等の開発に従事、音響の技術者も多く育ち、定年後もシャープ社友会・広島支部に在籍して、関西地区の社友会本部在籍の技術者と交流を図りながら、地域で会社及び後輩達をサポートする活動を行っています。

 シャープ社友会広島支部のアマチュア無線同好会と本部のラジオ愛好者同好会は長年に渡り交流を続ける中で、本部所属の荒川泰蔵氏が、米国と英国での18年間の在任期間中も含め半生をかけて収集した多くの世界の貴重なアンティークラジオコレクション展示できる私設ラジオ博物館を作ろうという話が持ち上がりました。

 博物館の建物は、古民家をリフォームしたカフェに併設した展示館を作り、展示するラジオ等は、荒川コレクションを中心にシャープのラジオ、ラジカセ、CD、DVD、デジタルオーディオ、携帯電話など音響製品の提供を受けて、ここ東広島市に、日本にもこのような博物館が必要と考える有志を広く募り、ラジオ博物館東広島として設立することとしました。

 この博物館は地域住民の協力を得ながら運営していくことに意義があり、町おこしとしての社会貢献はもちろん、歴史的にも貴重な工業遺産の保全にも貢献します。自分で現物を見て、欧米のラジオと日本のラジオを比較するなど、日本が欧米から何を学び、それをどう追い抜いてきたかラジオ発展の歴史を研究する方々にも、将来に亘り貴重な資料を提供する場になるものと確信します。

館長 吉房幸治  2025年10月7日

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